コラム「企業の人手不足進む」vol.2
コラム「企業の人手不足進む」vol.2物流関連のアルバイト・パートさんの時給増続く〜2024年5月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」結果を発表(株式会社リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』調査より)〜
こんにちは。 HAIROBOTICS JAPANの安部です。
前回の「運輸・倉庫」での正社員の人手不足に続き、今回は、アルバイト・パートさんの人手不足について見ていこうと思います。
今回は、株式会社リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が、まとめた2024年5月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」をもとに見ていきます。
「平均時給が高いこと、すなわち人手不足」と安易に結びつけることはできませんが、募集で採用がすぐに決まれば時給はアップしないとも考えられますので、時給の高さをもとに見ていきたいと思います。
三大都市圏(首都圏・東海・関西)の5月度の「アルバイト・パート募集時平均時給」は、2018年3月の調査開始以来、過去三番目の高さとなったそうです。その時給額は1,186円。前年同月(2023年5月)より 36 円の増加です。
中でも「フード系」の時給は、2ヶ月連続で過去最高額を記録し、特に「ファストフード」の仕事では平均1,200円となり、これは三大都市圏の全職種の平均時給 1,186 円を上回っています。
(表は株式会社リクルートのページより抜粋)
それでは、「運輸・物流」について見てみましょう。この調査では「製造・物流・清掃系」という分類になっています。三大都市圏での平均時給は1,190円で、前月より0.3%増です。下のグラフは三大都市圏(首都圏・東海・関西)の職種別平均時給の推移です。
毎年10〜12月に時給の大幅増が見られ年明けに下がっていますが、2023年は10〜12月に通年同様時給がアップしましたが、年が明け2024年1月を迎えても大きく変動せず、その後も毎月前年同月比で2〜3%増が続いています。
上のグラフは、三大都市圏における職種別の「製造・物流・清掃系」の平均時給を表したものですが、ここからさらにこのカテゴリーの仕事を細分化した中から、倉庫作業に関わる「物流作業」と「発送・仕分け・梱包」の仕事を見てみましょう。
2024年5月はそれぞれ1,216円(前月比0.9%増)、1,208円(前月比0.3%増)となり、「製造・物流・清掃系」全体の平均時給の1,190円よりも高い時給になっています。また、昨年2023年5月と比べても、「物流作業」は46円増、「発送・仕分け・梱包」は37円増と平均時給はアップし、これらの分野ではより人手が求められているようですね。
さて、これまで三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均を見てきましたが、今度は都市圏別に見てみましょう。下の表にある通り、2023年5月の数字と比べると、とりわけ「発送・仕分け・梱包」は首都圏よりも東海エリア、関西エリアでの増加が大きく、これらの地域ではアルバイト・パートさんを集めることがより難しい状況なのかもしれないと推測できます。
アルバイト・パートさんの時給を上げても採用が難しい状況であれば、人間以外の力に頼る必要がありますね。
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参照リンク
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0614_14456.html
出典:株式会社リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が、まとめた2024年5月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」
<調査実施期間:2024年5月1日(水)~31日(金)>